2日目は、今流行りの観光ロゲイニングに挑戦。地図とコンパスを片手に、時間内にチェックポイントを回り得点を集めるスポーツです。各チェックポイントに設定された数字がそのまま得点となり、合計点の高いチームが勝利。各チェックポイントに到着したらデジカメや携帯電話で写真を撮影、この写真がポイント獲得の条件となります。
早朝6時。琵琶湖の北西、知る人ぞ知る高島のマル秘スポット「白鬚神社」に、日の出鑑賞へ向いました。白浜荘から車で約10分。琵琶湖の中に大鳥居が見えてきます。これが有名な「湖中大鳥居」。鳥居の背景には沖島が見え、その美しさは思わず言葉を失うほど。日中も夕方も、違う顔を見せてくれる鳥居ですが、「通」の間では日の出が最もおすすめのシチュエーション。沖島・鳥居・朝日のコラボは稀に見る絶景を醸し出し、写真家の間では鳥居の中に朝日が入る瞬間を狙う人が続出しています。この日も、まだ暗いうちから三脚を湖の中に設置し、たくさんのカメラマンがその瞬間を狙っていました。
本殿の白鬚神社のご祭神は猿田彦命で、延命長寿の神様。さらに女子には嬉しい縁結びの神様。また、境内には紫式部や松尾芭蕉をはじめ歴史上の歌人の歌碑が多数あり、参拝はもちろん、歌碑をじっくり詠んでみても面白いですよ!
白鬚神社
《住所》滋賀県高島市鵜川215番地 《電話》0740-36-1555 《URL》http://shirahigejinja.com
2日目の最初のプログラムは地域の方々が運営する観光ロゲイニング。まずは2人以上でチームを作り作戦会議。地図とポイント、そして数字とにらめっこし、行き先やポイントを回る順番を決めていきます。制限時間5時間でどれだけのポイントにたどり着けるか。制限時間を過ぎてゴールすると減点になってしまうので、最後のポイントを何時に出発するかなど、綿密な計画が必要となります。各チームの作戦は他のチームには伝えられないので、体力に自信のあるチームは遠方から、頭脳派は近隣から狙いを定めたりと、作戦会議も大盛り上がり。
会議を終えたチームは、マウンテンバイクにまたがり、マキノ駅前の商工会館をいざ出発。順調に進むチームもいれば、道を間違いポイント変更を余儀なくされるチームも。途中で休憩を取りすぎて大幅な時間をロスし、当初の計画が狂ってしまうのは想定内。行き先を変更するのか、もしくはスピードを上げて予定通りの目的地へ向かうのか…。ピンチをどう切り抜けるかもこのスポーツの醍醐味です。今回は36ケ所のポイントが設置され、最も遠いポイントはスタート地点から7.85キロ離れた「調子ヶ滝(得点33点)」。また最高得点ポイントは3.45キロ離れた琵琶湖畔の「大沼浜(得点36点)」でした。
白谷温泉の天然ラドンを含んだ温泉は、疲労回復等の効果はもちろん、入浴と合わせて鼻呼吸で吸入するとより効果的と言われています。日帰り入浴も可能ですが、マキノの山並みが望める見晴らしのいい客室でのんびり宿泊がおすすめ。食事は地元高島の旬の食材をふんだんに使い、冬には絶品のぼたん鍋。マキノに来たら、是非訪れてほしいスポットです。
琵琶湖の西岸、海津に位置する鮒ずしの老舗、創業天明4年「魚治」。湖畔には生前の遠藤周作が名付けた料亭「湖里庵」があり、桟橋の跡が残る琵琶湖の眺めは圧巻。皇室が琵琶湖を訪れた時には、必ずお土産に持ち帰るという鮒ずしは、絶品。
マキノの地酒「竹生嶋」の蔵元。酒蔵見学も可能で、地元の方が愛してやまない地酒が購入できます。店の前にはハーレーなどの大型バイクも停まり、地酒をお土産に立ち寄るツーリストもたくさん。
マキノの別荘地にあるおしゃれなカフェ。薪ストーブやピアノと調和したアンティーク風な店内に加え、屋外のテラス席からは、高島トレイルの雄大な景色が見られます。スローライフを感じながら、ゆっくりとくつろぐことができます。
遠方からわざわざここの水を汲みに来る方も多いという「アカヤの湧水」。弘法大師が杖をついたところから水が湧き出したとの言い伝えがあるそうです。また、念仏池は親鸞聖人が疲れを癒した池で、念仏を唱えて水を飲むと池の底から泡が吹き上げたとも伝えられています。
店名のコティは、フィンランド語で「家」の意味。自分の家のようにゆっくりくつろいで欲しいとの想いが込められています。メタセコイア並木の南端近くにあり、地元の食材を使った料理や大人気のケーキセットを、美しい窓の外の景色を見ながら堪能することができます。地元の人に愛される、おすすめのカフェです。今回はここでケーキセットのサービスクーポンが使えました。
海津は古くから湖上交通の要衝として栄えた宿場町。平成20年に重要文化的景観に選定された海津の石積みは、琵琶湖岸に、まるで城壁を思わせる古い石積みが約1,2キロにわたり残っており、古き良き時代を垣間見ることができます。この石積みは、湖の風波から家宅を守るために作られたもので、江戸時代中期には、ほぼ現在に残る景観が完成したものと言われています。
海津東浜は、江戸時代に北陸と大津を結ぶ重要な港場であり、宿場町として大いに栄えました。明治3年、郡山藩の許可を受けた磯野源兵衛と井花伊兵衛らが共同で蒸気船を購入し、大津~海津間の航路を開きました。これが太湖汽船琵琶湖汽船の母体となりました。その桟橋の杭が今でも湖に残っています。
マキノのレジャースポットといえばここ。メタセコイア並木の通りに面し、並木観光を終えたらピックランドで寄るのが定番。さくらんぼやブドウ、など旬の果物狩りができる果樹園や、グラウンドゴルフもある施設。また、併設のフルーツベジタブルハウス(マキノ町産農産物直売所)では、マキノの農家が栽培した野菜の直売所もあり、朝収穫したばかりの新鮮野菜が購入できます。レストランではバーベキューも楽しめます。
琵琶湖の西側に位置し、高木浜と知内浜に分かれており、琵琶湖で最も水のきれいな水泳・キャンプ場として親しまれています。高木浜東端には町のシンボル的施設である「湖のテラス」があり、そこから望む琵琶湖の姿は圧巻。また、海津から知内川河口まで続く長い砂浜は、環境省の快水浴場100選、加えて高木浜から今津の浜分あたりまで続く松林の景観は「日本白砂青松百選」にそれぞれ選ばれています。
今回の女子旅のコースになった、マキノ高原の森林セラピーの最終地点にある13メートルの滝。一の滝、二の滝、三の滝からなり、二の滝には不動明王が刻まれていて、毎年8月には雨乞いの神事が行われます。
延長2.4キロにわたって約500本のメタセコイアが植えられ、四季折々に、違う景観を醸し出し、遠景となる野坂山地の山々とも調和し、訪れる人を魅了します。撮影おすすめポイントは、ピックランド交差点付近からのロケーション。さらに並木の北端から南を見ると中央部が下がっており、こちらも人気撮影スポットです。秋の紅葉も素晴らしい景観ですが、地元の方によると冬の雪景色は絶句するほどの美しさだとか。
「マキノ最高!」。「絶対また来ようね」。ツアーを終えた女子たちは、帰りの電車を待つマキノ駅ホームでも興奮冷めやらぬ様子で、楽しかった旅を振り返りました。
琵琶湖はもちろん、メタセコイア並木、マキノ高原…。マキノにはとても2日間では回りきれないほどのスポットが点在しています。特筆すべきは、多くのスポットが手軽に行けるということ。最寄りの「マキノ駅」で自転車をレンタルすれば、メタセコイア並木、高原も簡単にたどり着くことができます。「駅を降りたら、森だった…」なんてフレーズが、決して大げさに聞こえないほどの便利さで、感動モノの景観に出会えます。
また「食」に関しても、マキノ産の食材をふんだんに使った料理に加え、季節ごとのフルーツなど、グルメ通をもうならせます。
静かで雄大な琵琶湖を散策し、メタセコイア並木の壮大な風景を眺める。高原で日ごろの喧騒を忘れ、星を眺めながら温泉につかる…。マキノを訪れた人が、病み付きになる理由が良く分かったような気がする旅でした!
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