旅行のニーズは多種多様。ときには、お客様の難しいご要望にお応えしなくてはならないこともあります。例えば、北海道のツアーにお連れしたお客様からは、人気のご当地スイーツをお土産に買って帰りたい、というリクエストが寄せられました。店頭に並んだら即完売という、とても人気の高い商品でしたので正直少し苦慮しましたが、販売店と何度も交渉し、どうにか人数分の商品を確保しました。お配りしたときのお客様のうれしそうな笑顔は、今も忘れることができません。この仕事を選んでよかったと思える瞬間ですね。
お客様には、自分の都合で対応しないようにすること。これは、私が特に意識していることです。それゆえ、求められるスキルは総合力だと思っています。旅行という仕事を通して、一見旅行とは結びつかない様々なことに対応することもありますが、またそこがこの仕事に携わる面白さでもあります。最近は、よりお客様の信頼を高められるように、企業の財務や決算書の見方なども勉強しています。営業たるもの、数字に強いことが必須条件ですから。
この仕事は、様々なことにチャレンジできる面白さがあります。有名な格闘技団体の旗揚げ大会運営を受注できたのも、動機は格闘技好きが高じてのことでした。入社1年目に、設立間もない格闘技団体を訪問したところ、担当者の方が私の提案を評価してくださり、外国人選手の宿泊や送迎、試合前日の計量、当日のマスコミに向けた記者会見の手配まで任せていただきました。また来日する外国人選手のための練習場の準備を依頼され、ホテルと交渉して宴会場に畳を敷いて対応したこともあります。約5カ月間の準備期間を経て開催された旗揚げ大会は、大盛況のうちに終了。もちろん、上司や先輩のサポートもあって達成できたことですが、自分で見込みを立てて営業を展開し、企画、運営までやり遂げられたことは、大きな自信につながりました。
現在は、インターネットや自社のデータから需要のありそうな会社を絞って、営業活動を行っています。今後も積極的に営業を仕掛け、大きな案件を受注していきたいと思います。
人生観を変えたインドネシア旅行
大学時代、講義のフィールドワークで、インドネシア第二の都市スラバヤから車で3時間ほどの村にホームステイしました。そこは敬虔なイスラム教徒の人々が暮らしています。日本とは全く異なる生活や文化に触れ、人生観が大きく変わりました。旅行業界を目指すきっかけとなった貴重な旅の思い出です。