旅行会社における営業職の魅力は、多種多様な企業のお客様と出会い、旅行という素材で、お客様の課題を解決できることです。一般法人営業なら、社員旅行や会議、インセンティブ旅行によるメリットを提案し、お客様の抱える課題を解決に導く。教育旅行なら、修学旅行に研修…その目的に応じたトータルプログラムを提案していく。つまり旅行に新たな価値を見出して提供していくことが、私たちの仕事なのです。
もちろん、営業はお客様とのリレーションが大切。営業担当者のパーソナリティーの価値やスキルも高める必要があります。そのため、私の所属する営業企画本部では、人事部と協力しながら様々な研修プログラムを作成し、営業担当者一人ひとりが独自の営業スタイルを確立できるようにサポートしています。
実は私自身も以前まで法人営業を担当していました。その経験から、どんな情報が役立つのか、どんな支援が有効なのか、営業担当者の視点に立って販売促進方法を検討しています。また社長秘書を務めていたころに広げた人脈も、この仕事に活用しています。
現在の私に与えられたミッションは、全国の営業本部(北海道を除く)を支援し、一般法人及び学校法人における団体旅行の売上を伸ばすこと。全国の営業本部に営業方針や戦略を伝え、販売活動を推進していきます。具体的には、国内・海外事業部と連携して、重点販売地域の仕入れ情報やセールスポイントを発信しています。また各営業本部の受注状況を分析し、選定したターゲットに有効なツールや素材を各営業本部に提供することもあります。例えば、ある受注案件が水平展開できると判断すれば、その情報を各営業部にも提供するなど、販売機会を拡大する機能を果たしているのです。さらに全国の営業担当者がスムースに各種手配が進められるように、仕入れ部門と連係した体制づくりも部門で担っています。これにより、日本旅行では全国各地で効率的かつ効果的な営業活動が実現しているのです。
私は以前、戦没者慰霊の旅やタレントのイベントなど、団体旅行という機会を通して様々な仕事を手掛けることができました。今のところ私は、営業のバックアップという立場で従事していますが、いずれは営業現場に復帰したいという希望も持っています。それだけ、旅行会社の営業は変化に富んでおり刺激的な仕事だとも言えます。