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富山県は、大きく分けて5つのエリアに分けられます。北前船の寄港地として栄えた面影が残り、富山の薬売りで知られる「富山エリア」、日本三大大仏や蔵造りの建物が数多く残され、景観が素晴らしい海岸や海の幸が豊富な「高岡・氷見エリア」、ダイナミックな山岳観光と、壮大なスケールの黒部ダムの豪快な放水で知られる「立山エリア」、世界遺産に登録されている合掌造りの民家が立ち並ぶ五箇山や、屋敷林に囲まれた家が点在する散居村が有名な「砺波・五箇山エリア」、トロッコ列車が走り、峡谷の絶景や富山を代表する温泉を満喫できる「黒部・宇奈月エリア」に分かれています。
今回は富山エリア・高岡氷見エリア・五箇山エリアを巡る富山旅をご紹介します!
1日目:地元人オススメスポットから剣岳を撮ろう!(上市エリア)
JR富山駅
東京駅からJR 北陸新幹線「かがやき」に乗れば2時間ちょっとで富山駅に到着。思っていた以上に近く感じました。
豊かな自然が残る富山県の魅力を満喫するならレンタカーでまわるのがおすすめです。
そこで電車に間に合うかどうか細かい時間を気にしなくていい車での移動は、富山県の魅力を味わいやすいですし、話が尽きない女子旅には嬉しいですよね。お得なレンタカーのプランもチェックしておきましょう♪
都とんこつラーメン
富山駅から約30分ドライブすれば上市(かみいち)町。まず向かったのは「都とんこつラーメン」と「もつ煮込みうどん」が人気のラーメン店「都」です。お昼時はお客さんでいっぱいでした。
お店の看板メニュー「都とんこつラーメン」は、ニンニクがたっぷり入ったこってり濃厚バージョンと、あっさりバージョンがお好みで選べます。濃い口のスープに、厚切り肉と中太麺でしっかりした食べごたえです。
ヘルシーというネーミングにつられて、思わず「お豆腐のヘルシー水ぎょうざ」のメニューもオーダーしました。温かくジューシーな水ぎょうざは、大満足の優しい味でしたよ♪
地元人オススメ!
上市町からの劔岳撮影(1)
富山県の見どころのひとつに、標高2,999mで「岩と雪の殿堂」と称される、剱岳(つるぎだけ)があります。私たちは、地元の写真愛好家でもある内山精工の内山康弘会長に、おすすめの剱岳フォトスポットをご案内いただきました。
「天候が良ければ、剱岳はとても撮影しやすい山です。私は40年以上ずっと、ほとんど決まった位置から撮影を続けているんですよ」という内山会長は、剱岳の魅力を上手に引き出す工夫をたくさん考案したとか。最初に教えていただいたのが、上市川の橋の欄干を支えている橋柱上部の平面に水をかけて(「剱岳ビューマップ」9の位置)、その水に写るように剱岳を撮る方法。これにはびっくりでした♪
その後も、剱岳が真正面に見える道路の真ん中に立って撮影する方法(剱岳ビューマップ」では、上市川から一本左にある、三杉公園のそばの道路の位置)や、そばの花を入れて撮影する(「剱岳ビューマップ」では、上市川から一本左にある道路を眼目エリアに北上したそば畑の近く)と上手に撮れるとのことです。みなさんもぜひ試してみてください。
地元人オススメ!
上市町からの劔岳撮影(2)
また、「剱岳をずっと見ていると、お釈迦さまが横になっている様子に見える」ことや、雲が多い日は、その雲が布団のように見えるので、とても不思議で神々しい気持ちになるとか、剱岳の楽しみ方をいろいろ教えていただきました。内山会長の話を聞いて、「ありがたい」と手を合わせはじめた方々もいらっしゃるそうです。
早朝の朝もや、夕暮れ、紅葉シーズンなどは、難しいテクニックがなくても美しい写真を撮ることができるという剱岳。ぜひ撮影にトライしてみてください。
また、上市町商工会で運営している町内写真スポット案内のサイト「ロケイチ」にも、内山会長が所属する地元写真クラブが作品を提供しているそうです。こちらも参考にしてくださいね。
森林セラピー体験
富山県・上市(かみいち)町には、森林セラピーを体感できる3つのエリアがあります。
そのひとつである「眼目(さっか)」エリアを訪ねました。曹洞宗の眼目山・立山寺の下の並木の入り口に到着すると、そこは別世界に繋がる入口のようです。
私たちは、自然が大好きで植物にも詳しい森林セラピストの「たえちゃん」に、トガの並木道(並木道の奥側)を案内していただきました。参道に立ち並ぶ樹齢400年のトガ並木の下をのんびりと歩いていると、不思議と心が落ち着いてきます♪
「たえちゃん」によると、シートを敷いて寝ころんだり、深呼吸をするだけでもストレスが抑えられ、血圧や脈拍が穏やかになったり、免疫力もアップするそう。また、植物が放出するフィトンチッドと呼ばれる揮発性の物質が、強いリフレッシュ効果をもたらしてくれます。深呼吸して、森の香りを取り込んでみたら本当に気持ちよかったです。
眼目エリアは起伏が少ないので、登山はちょっとハードだけど自然のパワーを感じたいと思っている女子のみなさんにぴったりですね(^^)
アロマ工場見学体験
富山県の癒しスポット「眼目(さっか)」エリアで、森林セラピストさんのお話と自然の恵みのシャワーをたっぷりと浴びた後、精油(エッセンシャルオイル)の抽出を行っている坂本龍生さんにご案内いただいてアロマファクトリーを訪ねました。
森林組合の建物の一角を借りたファクトリーは、上市町をはじめとした富山県産の樹木や間伐材を原料に、精油を抽出しています。すべての工程を手作業で行っている自然派のアロマオイル工場です。
このファクトリーでは、枝や葉から精油を抽出する工程を見学したり、スギやヒノキ、クロモジ、ミズメザクラなどから抽出した精油をお好みに合わせて調合するオリジナルのアロマスプレー作りを体験できます。調合する精油の効能で迷ったら、スタッフの方がアドバイスしていただけるので安心です。
もちろん気に入った精油の購入も可能なので、森林のパワーを持ち帰ることもできます。自宅でもリフレッシュできそうですよね♪
FELISCENA(フェリシーナ)
夜に訪ねてみたのは、富山で有数のロマンティックな場所。「海の貴婦人」と呼ばれる「帆船海王丸」を中心に広がる「海王丸パーク」は、新湊大橋や立山連峰までが見えるロマンティックなベイエリアです。
この海王丸パークに、夜景と食事を楽しめる素敵な場所があります。テラスから海王丸、新湊大橋の両方が見えるレストラン「フェリシーナ」は、地元の厳選食材を使った料理と空間を満喫できますよ。
島田政雄料理長によると、富山県産の白えびと小松菜のトマトクリームパスタなど、富山湾のお店ならではの新鮮な魚介を使ったメニューを食べてみてほしいとのこと。麺も凝っていて、竹炭を練りこんでいるそうです。甘くてしょっぱい不思議な美味しさの「白海老パンケーキ」もユニークです。 そこで私たちは、「TOYAMA湾魚介のパエリア」と「紅ズワイガニの海苔クリームパスタ」をオーダーしました。もちろんとっても美味しかったですよ♪
このお店は、カップルに愛されるのはもちろん、幅広い層の方々が来店されるとか。この日もシニアのグループの方々が楽しそうにお食事を楽しんでいました。
海王丸ライトアップ
富山のベイエリアに係留しているのは「海の貴婦人」と呼ばれる海王丸です。その純白の帆船を中心に広がる「海王丸パーク」は、地元の方から観光客まで、様々な人々が気軽に集い、学び、憩うことのできる場所となっています。
恋人の聖地としても知られている「海王丸パーク」ですが、日没後にはキラキラとライトアップされて、夜のフォトスポットとしても人気。このライトアップは5分ごとに演出のパターンが変化していくので、色の移り変わりを堪能することができます。特にレインボーカラーのタイミングが写真好きの方に人気のようです。パーク内のレストラン「フェリシーナ」テラスからの海王丸もステキでした。
日没の約30分後からライトアップする新湊大橋とのコラボレーションも、美しさを一層際立たせていますね♪
2日目:一度は行きたい世界遺産!(五箇山エリア)
世界遺産 相倉合掌造り集落(1)
富山県・高岡駅前のホテルから1時間半ほどドライブすれば、世界遺産「相倉(あいのくら)合掌造り集落」に到着します。
「合掌造り」とは、日本の豪雪地帯に見られる急傾斜な切妻造り・茅葺きの建築様式のことです。合掌造りの集落は豪雪地帯にいくつかありますが、「相倉」は住民の皆さんに配慮して積極的に宣伝をしていないため、世界遺産としては比較的混み合っていないという穴場。このため全国の写真好きの方々に人気が高い場所です。
世界遺産 相倉合掌造り集落(2)
私たちは「五箇山合掌いろりの会」のボランティアガイド・高田宗明さんに、「相倉」の魅力をうかがいながら集落を案内していただきました。
「合掌造りの民家の1階は加賀藩お抱え大工たちの手で造られ、屋根を構成する二階、三階の合掌部分は村人が共同作業で造ったものです。養蚕・民具・写真の展示館『勇助』では、住宅の様子を見ることができます。一階のオエ(広間)はあらゆる生活の場で、食事、団らん、接客の場です。二階の広い屋根裏では、養蚕の場でもありました。合掌造り住宅は、生活をするためだけでなく、たくさんの生産活動をするための場所でもあったのです」といったことを、教えていただきました。
合唱造りのお宿では、相倉の人々の昔ながらの暮らしを体験することができますよ♪
相倉合掌造り集落で、
紙すき体験(1)
富山県の世界遺産、相倉(あいのくら)合掌造り集落の中にある「五箇山和紙漉き体験館」では、農事組合法人・五箇山和紙の代表理事で伝統工芸士の前崎真也さんに教えていただきながら、10分ほどで手すきのオリジナル和紙を作ることができます。こちらの紙すき体験ですいた和紙はもちろん持って帰れますよ。
相倉合掌造り集落で、
紙すき体験(2)
自分ですいた和紙は、ランチョンマットにしたり、真ん中にお子さんの名前を加えて飾るなど、様々な使い方で喜ばれているそうです。
3日目:富山と言えばおいしいお魚&絶景を撮る(氷見・雨晴エリア)
氷見市内をサイクリング
富山県のなかでも海・里・山の自然に恵まれた「氷見(ひみ)市」は、食の宝庫と言われています。海の幸をはじめ、氷見牛、氷見カレー、氷見のうどん、そして女子旅には欠かせないスイーツなど、たくさんのグルメが一度に楽しめる場所として人気の場所なんです♪
電動自転車をレンタルすれば、氷見の見どころや美味しいグルメスポットなどを効率よくまわれることはもちろん、海岸線の絶景サイクリングを楽しんだり、市内の他のスポットに足をのばしたりと旅のフットワークがグンとアップしますね。
氷見駅の「シーサイドレンタサイクル」なら、自転車を借りたJR氷見駅内の氷見市観光協会はもちろん、雨晴駅や、氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」総合案内所でも返却ができるので観光にとっても便利。天気に恵まれたら、ぜひ利用してみてください。
海産物ランチ
富山県の「氷見市」は海産物をはじめとした食の宝庫。秋のアオリイカ、冬の寒ブリやタラなどが絶品です。
氷見サイクリングロード
富山県・氷見市からサイクリングで海沿いを走り、「雨晴(あまはらし)海岸」に到着。
富山の「雨晴(あまはらし)海岸」は、写真スポットとしてだけでなく、サーフィンなどマリンスポーツも楽しめる場所として人気があります。岩礁、白い砂浜、青松がつづく景勝地で、「日本の渚百選」にも選ばれている場所なんです。
サーフ&カフェの店「ウェーブランチ」
雨晴海岸松太枝浜海水浴場にある明るいサーフショップ&カフェ「ウェーブランチ」は、2015年の7月にオープンしたばかりのトレンドスポット。サーフィンを通じて更に海の魅力を知っていただくために、海辺にショップを移転したそうです。
店長の宮田泰成さんは「新しい仲間と出会ったり、ライフスタイルを豊かに広げる場所として、気軽に活用してほしいと思い、カフェを併設しました。おすすめは氷見牛カレーやガパオライス。女性を中心にワッフルも人気がありますね」と、話してくださいました。
トレンドのマリンスポーツ・SUPやSUPヨガ、サーフィンのレッスンや、用具のレンタルも行っているので、初心者から上級者の方まで、どなたでも楽しめそうですね♪
雨晴海岸から立山連峰を撮る
雨晴観光協会会長・早木康満さんに、おすすめの写真スポットを教えていただきました。
まずは、源義経と弁慶が奥州へ落ち延びる途中、にわか雨の晴れるのを待ったという大きな「義経岩」に案内していただきました。義経岩は、弁慶が持上げたという言い伝えがあったり、古墳の石槨だったという説もある大きな岩。晴れた日の富山湾ごしにそびえる立山連峰と、頂上に松の木などを貯えた女岩が重なる景観は、最高の写真スポットとして人気なんだそうです。
また、浜から眺める岩礁と富山湾越しに見る立山連峰の雄大な眺めは、四季それぞれに変化するのでリピーターの方も多数。特に、立山連峰の背後から上る朝日の美しさは評判なんだそうです。
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