私の所属する支店は、主に法人向けの海外旅行を販売しています。企業の慰安旅行がは減少傾向の厳しい状況にありますが、6年越しで受注に漕ぎ着けたという案件もあります。それは毎年、ある企業様の社員約200名が参加する社員旅行。当初は競合他社が強力に食い込んでおり、なかなか受注まで至りませんでした。それでも根気よくご提案を続ける中で、営業努力が認められ、ようやく1泊2日の上海旅行を獲得。6年間通い続けた努力が報われると共に、営業として大いに自信を深めることができました。
旅行はかたちのないサービス、しかも一つとして同じものはない商品なので、お客様のニーズにそって具現化できるか否かは営業の力量次第。大いにやりがいのある仕事です。また旅行は、お客様に幸せを提供できる楽しい商品ですから、自信を持って販売できるところも良い点です。日本旅行では、その総合力を活かして、自分なりに工夫して様々な提案を実現することができます。
私は最近、文化教室向けの営業に注力しています。歴史や料理、絵画、写真など、様々な教室の講師と生徒を対象にした旅行です。例えば歴史教室なら、学んだ国々の史跡を実際に訪れ、料理教室なら海外の有名レストランを巡りカメラや絵画教室なら撮影・スケッチ旅行というように体験型のツアーをご提案しています。
また日本旅行では、JR各社が運営する男性65歳・女性60歳以上を対象にした旅行会員組織「ジパング倶楽部」に連動した部門として、「ジパングプラザ」という文化教室を開設しています。今後アクティブシニア層と呼ばれる人たちが増える一方で、「学び」をキーにした旅行が注目されています。非常に有望な市場なので、こうした自社関連のリソースを活用して、受注を拡大していきたいと考えています。ただ求心力・集客力のある講師を発掘するのが難しいところ。将来的には20名ほどの講師を発掘し、付加価値の高い旅行を提供していきたいと思います。
中国・知られざる祭りを訪ねるレアなツアー企画
学生時代に少数民俗を研究していた経験を活かし、「中国少数民俗の文化と生活にふれあう旅」という、かなりレアなツアーを企画したことがありました。集客は厳しいのではないかという周囲の予想を覆し、何とかお客様を確保。雲南省大理のペー族とイ族を訪ね、現地の「たいまつ祭り」を見学しました。いずれまた機会があれば、このようなユニークなツアーを企画してみたいですね。