旅情をそそる！1度は足を運んでみたい日本全国の秘境駅6選

無人駅としても木造の駅舎としても日本最北に位置する「抜海（ばっかい）駅」は、北海道稚内市にあります。

駅が開業したのは大正13年で、当時の駅舎が今もそのまま使われているため、そのレトロな佇まいはまさに筋金入り。

周囲には民家もチラホラありますが、なかには廃屋となっている家も多く、あたりはひっそりと静かです。

それでも、過去に映画・ドラマのロケ地として取り上げられてきた経緯からファンが訪れることもあり、待合室には観光客が自由に想いをつづれるノートも残されています。

【所在地】
北海道稚内市抜海村字クトネベツ

【アクセス】
JR北海道宗谷本線抜海駅

「驫木（とどろき）駅」は青森県の海沿いにある秘境駅。もちろん無人駅で、列車が通過するのは1日に5本きりです。青春18きっぷのポスターに採用されたこともあるので、その素朴でフォトジェニックな外観を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか。

この駅の魅力は、なんといっても木造駅舎のバックに広がる日本海。季節や時間帯で表情を変える自然に圧倒されます。

おすすめは日没の時間帯。駅から日本海に沈む夕日を眺めることができます。ホームの北側に、今日の夕日の方向がわかる「驫木駅夕焼け暦」が設置されているので、チェックしてみてください。

【所在地】
青森県西津軽郡深浦町大字驫木字扇田

【アクセス】
JR東日本五能線驫木駅

長野県南佐久郡の「佐久広瀬（さくひろせ）駅」。標高1,000mを超える高さにある、山間の秘境駅です。

電車から降りると、周囲は一面田んぼや畑、そして川。のどかな田園風景が見渡すかぎり続きます。駅からは細い農道がのびていて、風光明媚な景色のなかをゆったり散策するのもおすすめです。

小さな駅舎は、道を上がって見下ろすと、あっという間に景色にうもれて見えなくなってしまいます。人家も少なく、利用客もほとんどいないため、秘境駅の趣を存分に感じられるでしょう。

【所在地】
長野県南佐久郡南牧村大字広瀬

【アクセス】
JR東日本小海線佐久広瀬駅

大井川鐵道井川線の「奥大井湖上（おくおおいこじょう）駅」は、なんとその名の通り湖の上に佇む秘境駅。その美しい景色は全国でも指折りです。

ホームのすぐ下はエメラルドブルーの水を湛えたダム湖になっており、周囲の緑や鉄橋の赤とのコントラストが、感動的な景観を生み出しています。

関東からなら車で片道3～4時間でアクセスすることができるので、日帰りドライブにもおすすめ！

大井川鐵道は全国でも珍しい現役のSLが走る路線で、昭和10年代の車両に実際に乗車できるところもファンにはたまらないポイントです。

【所在地】
静岡県榛原郡川根本町梅地

【アクセス】
大井川鐵道井川線奥大井湖上駅

徳島県三次市の「坪尻（つぼじり）駅」。周囲に車道も人家もなく、駅舎は崖に囲まれているというかなりの難所にある秘境駅です。

昭和初期の開業当初には、通学や行商にでかける近隣住民でにぎわっていたそうですが、現在の平均利用者数は1日にわずか2名ほど。駅舎からホームへ出ると「おはようございます」、逆側には「おつかれさまでした」という看板が下がっていて、当時の名残を感じられます。

全国的にもめずらしいスイッチバック式を採用しているのも趣があってワクワクしますね。

アクセスが難しく、自力では行くだけで大変な場所にありますが、徳島の観光スポットとしても知られている坪尻駅。観光列車の「四国まんなか千年ものがたり」で訪れることができますよ。

【所在地】
徳島県三好市池田町西山

【アクセス】
JR四国土讃線坪尻駅

宮崎県えびの市にある「真幸（まさき）駅」は、明治44年に宮崎県初の駅として誕生しました。開業当時の駅舎が現在も使用されており、ノスタルジックな風情あふれる雰囲気が魅力です。

駅名にちなみ、真幸駅の入場券を「真の幸せへのチケット」としてお土産にする観光客も多く、ホームには「幸せの鐘」も設置されています。

この鐘は1回鳴らすと「ちょっと幸せ」に、2回鳴らすと「もっと幸せ」に、3回鳴らすと「いっぱい幸せ」になれるとも言われており、訪れた際には記念に鳴らして帰るのがおすすめです。

【所在地】
宮崎県えびの市大字内竪

【アクセス】
JR九州肥薩線真幸駅

明治や大正時代から受け継がれてきた歴史の重みを感じる駅舎や、周囲に何もないポツンと感が味わい深い秘境駅。全国のこうした秘境駅は、今SNSなどでもジワジワと話題になっており、旅の目的地としても人気のスポットです。

今回ご紹介した内容を参考に、ぜひみなさんも全国の秘境駅に足を伸ばしてみてくださいね♪