4月は春ならではの旅行がしたい！国内旅行でおすすめの場所は？

なんといっても春の名物といえば桜でしょう。まずは、日本国内で厳選した四つの桜の名所を紹介します。今まで足を運んだことのない場所も、桜の咲き誇る4月だからこそ、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

福島県田村郡三春町にある三春滝桜は、エドヒガン系のベニシダレザクラです。日本三大桜の一つに数えられ、国から天然記念物の指定を受けています。満開の時のさまがまるで滝のように見えるということから、滝桜と呼ばれるようになったとされています。

樹高こそ13.5mと平均的ですが、三春滝桜の特徴は四方に伸びた太い枝にあります。左右25メートルにわたって広がる枝からは、小さな桜の花を無数に開かせ、見る人の心を感動させます。

【所在地】
福島県田村郡三春町大字滝桜久保115

【アクセス情報】
JR三春駅からバスで約20分

山梨県の新倉山浅間公園は、650本余りのソメイヨシノが植えられており、満開になると一帯が桜色の装いに変化する人気の花見スポットです。満開時には、桜と富士山、五重塔を1枚の写真におさめられることから、毎年多くの観光客が訪れます。

桜の開花時期に合わせて桜まつりが開催され、桜にちなんだおしゃれなスイーツの屋台が軒を連ねることから、女性からの人気も高くなっています。

【所在地】
山梨県富士吉田市新倉浅間2-3353

【アクセス情報】
富士急行線下吉田駅から徒歩で約10分

奈良県の吉野山は、日本三大桜の名所の一つに数えられています。吉野山に咲く桜は、シロヤマザクラという山桜です。ほかにも多くの桜が群生しており、その総数は3万本ともいわれています。

桜が開花すると、夜間のライトアップも行われます。昼間の優しげな雰囲気とは一変し、どこか妖艶な雰囲気が漂い、山全体が桜でにぎわいます。

【所在地】
吉野郡吉野町吉野山

【アクセス情報】
近鉄吉野駅からロープウェイで約3分

宮城県の大河原町を流れる白石川には、ソメイヨシノ、シロヤマザクラ、ヤエザクラ、センダイヨシノが連なる桜並木があり、その景色は壮麗です。一度見るだけで1000本の桜が見られるようだということから、『一目千本桜』と呼ばれています。

残雪の蔵王連峰が映り込む白石川と、豪華絢爛に咲き誇る桜のトンネルを歩く経験は、ほかの名所とは異なる一生ものの体験ができることでしょう。

【所在地】
宮城県大河原町大谷字町向

【アクセス情報】
東北本線大河原駅から徒歩で約3分

春の旅行で楽しめるのは桜だけではありません。富山では、ホタルイカが旬をむかえます。ぜひ、現地に出向いて海の上から観光しつつ、春の味覚を贅沢に堪能してみてください。

富山湾の春は、ホタルイカの旬の時期です。ホタルイカはその名前のとおり、全身が青白く光ることで知られています。海の中で鮮やかに輝く姿は、まるで宇宙のような美しさです。

中でも、ホタルイカの身投げは、春の新月の夜だけに見られる特別な現象です。富山湾の浅瀬へ波に寄せられてあまたのホタルイカが押し寄せ、青白い光を放ちながら息絶えていくという、なんとも幻想的な瞬間が目の当たりにできます。

ホタルイカ観光ができる時期は、4月上旬から5月上旬までの短い期間です。ホタルイカが見られるスポットとしては、富山市の神通川河口近くの八重津浜海水浴場や岩瀬浜海水浴場のほか、射水市の海老江海浜公園などがあります。

ホタルイカ漁を見学するためには、午前3時頃に出発するホタルイカ観光船に乗る必要があります。漁以外でも、ほたるいかミュージアムで実際に触れることも可能です。

春を魅了する花は、桜だけではありません。藤もまた、見事に咲き誇って私たちの目と心を楽しませてくれます。特に、あしかがフラワーパークの藤棚は格別です。恋人と春のデートを楽しむなら、藤の下を歩いて幻想的な時間を過ごすのもよいでしょう。桜とあわせて、ぜひ見に行ってみてください。

世界の夢の旅行先10カ所に日本で唯一選ばれ、うすべに藤、むらさき藤、長藤、八重の藤、白藤などの多くの藤が咲き誇るのが、あしかがフラワーパークの藤棚です。幻想的な藤の広がる景色は、見る人の心をとらえて離しません。

天井からしだれおちる繊細な薄紫の花は、昼はもちろん、ライトアップされる夜も見ごたえ抜群です。

花のテーマパークとして幅広い種類の花が植えられているので、藤以外の花も楽しむことができます。夜には施設全体がライトアップし、イルミネーションがきらびやかな雰囲気をつくり出してくれます。

春は、こぞって花々が咲き誇る絢爛の季節です。そんな芽吹きの季節の旅行だからこそ、心身ともにリラックスできるものにしたいですよね。4月の旅行では、桜や藤を見て心に栄養を与えつつ、ホタルイカなどの旬の食べ物で体にも栄養を与えてみてはいかがでしょうか。