カナダのグルメ
カナダのグルメといえば何を思いつきますか?メープルのお菓子は日本でも手に入るけど、実はそれだけじゃないんです。座談会2つ目のテーマは「カナダのグルメ」。カナダを愛する専門家たちがカナダならではのおいしいグルメについて語り合います。
座談会スタート!!
カナダ・アルバータ州 観光公社 小西さん
「アルバータ・ビーフ」です。
カナダの半分以上の生産量で、しかもヘルシーで柔らかくて美味しいということで。すごく評判がいいので、これはぜひ現地に行ったら召し上がっていただきたいです。
日本のスーパーとかであまり見ないですよね?
なかなかやっぱり入ってこないですね。オージービーフみたいに入ってくればいいんですけど。アメリカにはけっこう入ってます。
そうなんですか。
やはり現地で食べていただくのが一番いいですね。いろんな料理の仕方があるんですけど、一番のおすすめは「プライムリブ」、ステーキですね。それか「ローストビーフ」をぜひおすすめしたいです。地ビールと一緒に召し上がっていただくとさらに・・・
はぁ~!!ヘルシーって書いてあるんですけども、お肉自体はヘルシーなんですか?
そうです。牛の育て方がちょっと他と違うんですよね。ずっと放牧されていて、藁とか麦を食べて他の飼料を与えられていないので、すごく引き締まって、しかもヘルシーですね。ヘルシービーフとしても有名です。ちょっと赤身なんですけども、とっても柔らかいです。霜降りとはまたちょっと違うんですね。噛めば噛むほど味が染みてくるっていう・・・こう、なんでしょう、すごく美味しいビーフなので、これはもうイチ押しです。
プラス地ビールっていうのもいいですね。
そうですね。アルバータ州は穀物が世界でも有数の生産地なんですね。いいものを地元で使っているので、その良質な穀物を使ったビール、それからカナディアンロッキーの水を使ったビールを現地に行ってお楽しみいただきたい。ビーフと一緒に!
福村さん、食べた実感はどうでしたか?
もう、アルバータ牛最高です!
最高!?
私は熟成肉をいただいたんですけど美味しいです。いろんなソースとかが、多分お店によって違うと思うんですけど、絶品で日本にはない・・・なんと表現して良いかよくわからない・・・
日本にはない?そこをちょっと何とか!噛んだら・・・こう・・・
そうですね。噛んだらジュワ~人並みな・・・本当に美味しかったです。
わかりました。ありがとうございます。
あともうひとつ。おっしゃった地ビール。これはクラフトビールっていうのがすっごい流行ってます。で、カルガリーののんべえツアーに参加したんですけど・・・
カルガリー・ブリューワリー・ツアーの?
そうです!
そういう名前のツアーがあるんですか?
そうなんです。地ビール、小さい郊外のブルワリー3、4軒を巡って、テイスティングさせていただく・・・
もう、テイスティングっていうレベルじゃないぐらい飲んだんじゃないんですか?
ま、まぁ・・・
(一同笑い)
普通ね、日本のテイスティングって言ったら、こんなおちょこサイズでしょ?でもこちらは、いっぱいサイズがあって、カナディアンサイズで出てきますんで、もう酔っぱらうどころの騒ぎじゃなかったですよ。ちなみに、たびーらちゃんも行ってますんで!
これは?あ~けっこうビールの量が多い!
たびーらサイズのものも出てくるんです。
他の場所、カナダ全体でビールとか造ったりしてるんですか?やっぱりアルバータ州が中心になってるんですかね?
いえ、それぞれ!
それぞれ地ビールみたいなのは流行ってるんですね。
これ、ラズベリーとか入ってるんですよ。クラフトビールの香りづけがものすごく流行っているんです。女子好きですよね、こういうの。
ありがとうございます。
日本旅行 商品企画 福村さん
非常に月並みなんですけど・・・「スモークサーモン」です。
絵もかなりシンプルですね。
(一同笑い)
どこに行っても、朝は絶対スモークサーモンをいただく、スモークサーモン好きの私がカナダを大好きになった理由がここに。
そうなんですか!いろんな国でもスモークサーモンあるじゃないですか?
そうですね。北欧とか色々あるんですけど、ここのスモークサーモンがすっごく美味しい!どこ行っても美味しかったんですけど、肉厚でしかも一緒に添えられてるケッパーの酢漬けがびっくりするぐらい美味しいんです。
へぇ~~
この写真の通り、テーブルとかにも乗っかってるような感じで・・・朝からこれがいただけるって、非常に幸せです。
カナダの食事って、なんかいろんなルーツの人達がいってっていうのをちょっと勉強したんですけど・・・やっぱり食事の特徴としては全体的にはどういった感じなんでしょうか?
全体的にカナダは、たくさんの移民を受け入れている国なので、その移民の人達が、自分の国の食文化を崩さず、カナダでもそれぞれの、イタリアンだったり、チャイニーズだったり、レストランも本場の国の味がカナダで食べれるっていう感覚はありますね。
そうなんですか。じゃあ、町に行ったらいろんな種類のレストランがあって、美味しいレストランが集まっているということですね。
旅行に行って食事に飽きることがない国だって聞いたことがあります。ある国に行ったらその国のものが食べたい!けど、ずっとお肉食べていると胃がもたれてくるってあるじゃないですか逆に。カナダはいろんな種類の食があるので、旅行をずっと通して色々食べられて、最後に胃もたれしたってことがないと皆さんおっしゃいます。
あ~なんか、ヨーロッパのツアーだと、最後に中華を入れたりするじゃないですか。
そうですね。やはり名物料理を入れ込んでしまうので・・・
でも、カナダだといろんな種類があるので、バラエティーに富んでいる分楽しめるっていうことですよね?
毎回レストラン行くのが楽しみだと思います。
あとはやっぱり、素材がいいんですよね。カナダって食のイメージがあまりないかもしれないんですけれども、ものすごく原材料として日本にたくさん輸出されているんです。大麦とか小麦とか、元々の素材、シーフードとか獲れるものが新鮮ですし、牛もそんな風に育てられているし・・・そういう元々の素材が良い中で、各国のいろんな食を楽しんでいただけるっていうところが・・・素材の良さってなかなかこう、出てこないので地味な感じなんですけど、そこはこだわってますよね。
ありがとうございます。
オンタリオ州観光局 田中さん
「アイスワイン」ですね。
産地はナイアガラにはないんですが、例えばトロント市内でも、有名な高級ホテルではアイスワイン一杯30ドルぐらいで取り扱っていたりしますね。40~30ドルぐらいですかね。すごく希少価値の高いワインになっています。
元々、ナイアガラのワインはカナダのワインの約80%を生産していると言われていて、なかでも-10℃以下に気温が下がった時に凍った葡萄から甘い糖分だけをとって、あの凍った葡萄をそのまま解凍しないように素手で採るんですよ。それで摘んだものを凍った一つ一つの葡萄から、一滴二滴ぐらいの糖分だけをとって作るワインになっているので、非常に希少価値が高く、なかなか日本でも手に入らず、現地でしか飲めない。
そうですね。私達もなかなか見つけられず、試しに飲んでみようと買ってみたんですけど。
すごいですね!
去年人気だったテレビドラマにもアイスワインが出てたので、これは買って試してみるしかない!となりまして。
これは飲む宝石とも言われていて、日本のお客様も現地のワイナリーに行ったりすると、普段大変お世話になっているお客様とか上司には、このアイスワインを一本買っていきたいと、お土産に買って行かれる方が多いですね。
デザートワインみたいな感じですか?
そうですね。通常のワイングラスではなく、小さめのワイングラスに注いでいただいて、二口三口ぐらいで食前もしくは食後酒という感じで飲んでいただくデザートワインになっています。日本でいうと梅酒みたいな感じですかね?食前酒で。
はいはい!わかりやすいですね。ちょっとトロっと・・・
ちょっとトロっとしてます。
ガブガブ飲む感じではない?
お食事と一緒にガブガブ飲む感じではないので、本当にデザートワインで、あと、私がたまにするのは、アイスクリームにアイスワインを二滴三滴ぐらいちょっとかけて食べると、これは非常に・・・自分の中だけでセレブになった気分でアイスクリームを食べているというそんなアイスワインです!
それは非常にやりたくなりましたね!じゃあ、続いて同じ・・・
日本旅行 店頭販売 千田さん
私もアイスワイン大好きなので、「アイスワイン」と「ホットココア」です。カナダに行った時に初めて飲んで、甘くてすごく美味しかったんです。
日本で飲んだことは?
日本では、試飲会とかで飲むんですけど、その時も価値が高いって言われていて、あまり手に入らないっていう説明をいつも受けるんです。
あと、ホットココアというのが
はい。これはアクティビティにもつながるんですけど、CNタワーに昇った時に、上から屋外のスケートリンク場が見えるんですけど、そこで飲んだホットココアが最高だったんです。
そこで飲んだホットココアが忘れられないと!
そうです。はい!
「ティムホートン」のホットココアですよね?
そこまで覚えてないんですけど・・・
それは有名な?
ティムホートンはカナダ発祥の、アメリカで言うとスターバックスじゃないですけど、カナダはスターバックスよりもティムホートンの方が多いぐらいの勢いですね。
そうなんですか!ありがとうございます。
ブリティッシュ・コロンビア州 観光局 モラスさん
欲張っちゃったんですけども、2つあって、「シーフード」と「チーズフォンデュ」です。
バンクーバーと言えばシーフードなんですよ。海に面した町なのでたくさんのシーフードが獲れるんですけど、特に冬に美味しいシーフードもありまして、ウニとか・・・これ一応ウニ(上図・右)です。真ん中が牡蠣で、これは蟹(上図・左)。牡蠣は冬の方が美味しい品種があります。ハッピーアワーの時間とか早い夕方の時間は、1つ1ドルで食べられるオイスターバーがあって、その時にいろんな種類のものを試してほしいです。
うわぁ!その時間帯に駆け込みたいですね!
そうなんです。だからみんな早めに仕事を切り上げて金曜の夜に行ったりとか。楽しみのひとつなんです。
蟹は何種類が獲れるんですけど、アラスカンキングクラブ、日本で言うタラバガニなんですけど、冬のシーズンは美味しいので、ぜひバンクーバーに行ったらサーモンもそうですし、シーフードを食べていただきたいなと。
あとのひとつが。
これもアクティビティとつながるんですけど、チーズフォンデュが色々食べられる場所がある中の、スノーシューをした後にチーズフォンデュを食べるっていうのがおすすめです。
そのスノーシューも、バンクーバーから30分行った所でできる山がいくつもあるので、寒い中でスノーシューをした後に、温かいチーズフォンデュを食べて、BC州はワインを造っているのですごく有名なんですけど、BC州のワインを飲むっていうこの組み合わせですね。冬ならではの体験と温かい食事ということで。
シーフードの値段は日本と変わらない感じですか?
ものによりますね。日本に比べて激安で食べられるウニとか、牡蠣も時間によっては安く食べられるものもあれば、蟹とかは最近高騰してしまっていて、輸出もたくさんしているので・・・ただ、シーズンは新鮮なものが少し安めに食べられます。
シーフードを食べるんだったら冬ですか?
春・夏に美味しいものもあるんですけど、冬ということでこの3つを選んでみました。
チーズフォンデュだったら冬ですね?
そうですね。寒い時に食べるのが醍醐味かなと。
福村さん、このへんのところはツアーに関してはどうですか?
私初耳だったのですごく興味を持ちました。スノーシュープラスっていうのがいいなと。
そうですね。バンクーバーの対岸に3つ山があって、グラウスマウンテン、サイプレスマウンテン、シーモア山、どこでもスノーシューとチーズフォンデュという組み合わせのプログラムをやっています。
いいですね!
ちなみにアイスワインは?
アイスワインの方は「アイスワインフェスティバル」というのが冬にもあります。
それはいつ頃やられてるんですか?
1月の下旬ぐらいから2月にかけてですね。各ワイナリーとか周辺の公園で、アイスカウンターとかを作って、アイスのグラスにアイスワインを入れて飲むとか。
うわぁ~~
アイスづくしですね!それいいですね!行ってみたい!
けっこう日本旅行のパンフレットでは、アイスワインフェスティバルはご紹介いただいてますね。
うちのコースは、ナイアガラオンザレイクがポイントなんですけど、夏場のパンフレットと同じように、全コースにナイアガラオンザレイクは入れてるんですよ。あとはアイスワインが好きなので、アイスワインフェスティバルも入れています。
今後のツアーではどうしますか?アイスワインも、アルバータ牛も・・・全部入れられますか?
全部できます!カナダはもちろんトロントものもバンクーバーものもあるんですけど、どっちかと言うと周遊もの、ヨーロッパと同じで、今日来ていただいているどこの州も全てを周るっていうツアーが、定番コースになっているので全部を入れることが可能です。
さすがですね!よろしくお願いしますね!
「有名ショコラティエが作ったチョコレート」も美味しかったです。ミンクチョコが美味しかったです。ミンクにも行きました!
バンクーバーにある有名なチョコレート屋さんですね。
ホットココアがめちゃくちゃ美味しかったです!
わかりました。ありがとうございました。
座談会終了!!
では、「冬におすすめのグルメ」といったところで、ボードに書いていただいてもよろしいでしょうか。