- 2018年07月27日(金)掲載
- [No.H295] おもちゃ列車・駅・美術館を楽しめる由利高原鉄道[最終回]
- 2018年07月20日(金)掲載
- [No.H294] 拙著「東海鉄道散歩」が7月21日に発刊されます
- 2018年07月13日(金)掲載
- [No.H293] 鉄道日本一(7) 最短営業距離のモノレールと地下鉄
- 2018年07月06日(金)掲載
- [No.H292] 山陰デスティネーションキャンペーンで注目の列車
- 2018年06月29日(金)掲載
- [No.H291] 貨物列車が通せんぼをする踏切…秩父鉄道
- 2018年06月22日(金)掲載
- [No.H290] 鉄道の父「井上勝」像でつながる山陰本線萩駅と東京駅
- 2018年06月15日(金)掲載
- [No.H289] 鉄道の父「井上勝」像がある、山陰本線萩駅
- 2018年06月08日(金)掲載
- [No.H288] 大阪市営地下鉄は、民営化して Osaka Metro に
"鉄道フォーラム"代表の伊藤博康氏による鉄道コラム。
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
毎回幅広いテーマの中から、「乗ってみたい」「知って良かった」「へぇ~」な汽車旅関連の話題をご紹介します。お楽しみに!
ちょっとお洒落な、切符素材のグッズたち…Kumpel [No.H269]
かつて、鉄道を利用するには窓口で切符を買うのが当たり前でした。
当時の切符は「硬券」と呼ばれる厚紙に印刷されたもので、昨今みかける回数券や磁気券などの「軟券」とはひと味違うものでした。まして、ICカード乗車券とは全く異なり、切符を握りしめて乗り込む列車は夢に溢れた異次元の世界でした。
その硬券切符は、いまも一部の鉄道会社や観光入場券等で見られますが、めっきり減ってしまいました。
切符は有価証券ですので、単に印刷すれば良いというものではなく、通番付や枚数管理などにもノウハウがあるそうで、硬券印刷ができる印刷会社は限られているようです。
その印刷会社の一つに、山口証券印刷があります。大正10(1921)年の創業ですから、間もなく100年になろうという老舗です。
同社は、昨年から硬券きっぷで培ったノウハウを活かした、新たな商品開発に乗り出しました。
“Kumpel”というドイツ語で相棒を意味するブランド名で、硬券のコレクションホルダーや硬券用の厚紙を使ったノート・カレンダーも発売しています。
左の写真は、“Kumpel”ブランドで発売されたばかりの付箋セットです。
付箋に4種類ありますが、その形は切符そのものですよね。A型/ B型/ C型/ D型の4種類の切符サイズをそのまま付箋にしてしまっています。もちろん、付箋ですから柔らかい紙を使っていますが、A型では有効期間の記載欄や小児用の切り込み表示があったり、D型には入鋏用の鋏がデザインされていたり…と、単なる付箋では終わらないこだわりがあります。
さらに、付箋の台紙は硬券の用紙をそのまま使い、印字もきっぷ用のものとなっています。ここまでこだわられると、欲しくなってしまいますよね。
価格は、各付箋が20枚ずつついて600円+税です。
硬券のコレクションを保存するためのホルダー(1200円+税)もあります。
A型とB型を収納できるリフィルと、D型を収納できるリフィルが別売されていて、必要に応じて組み合わせた使い方ができます。前者は12ポケットが2シートで600円+税、後者は6ポケットが2シートで500円+税です。
トレインホステル北斗星を知ってますか? 総武本線馬喰町駅にある、もと寝台特急「北斗星」の寝台設備をそのまま再現した宿泊施設です。かつて「北斗星」で使われていた装備品も活用した、解放B寝台とA個室がある簡易宿泊施設です。
相部屋が基本なのも、寝台特急「北斗星」のB寝台車そのものですよね。
この「トレインホステル北斗星」は、昨年末に開業一周年の記念オリジナルノートの販売をはじめました。そのノートの表紙は硬券きっぷと同じ紙を使ったこだわりグッズで、もちろん、Kumpelブランドの山口証券印刷製です。
1冊税込800円で「トレインホステル北斗星」のフロントで入手できますが、他のKumpelブランドの商品とともに、Kumpelの独自サイトでも通信販売での入手が可能です。
このほか、Kumpelブランドの商品は、鉄道書が充実していることで知られる神保町の書泉グランデや秋葉原の書泉ブックタワーで全商品が購入できるほか、鉄道模型の販売店として多店舗展開しているポポンデッタの一部店舗でも一部の商品を購入できるということです。
ちょっとお洒落なKumpelブランドの鉄道グッズは、使ってみたくなるのはもちろんのこと、今後の展開も期待されます。
掲載日:2018年01月19日
当時の切符は「硬券」と呼ばれる厚紙に印刷されたもので、昨今みかける回数券や磁気券などの「軟券」とはひと味違うものでした。まして、ICカード乗車券とは全く異なり、切符を握りしめて乗り込む列車は夢に溢れた異次元の世界でした。
その硬券切符は、いまも一部の鉄道会社や観光入場券等で見られますが、めっきり減ってしまいました。
切符は有価証券ですので、単に印刷すれば良いというものではなく、通番付や枚数管理などにもノウハウがあるそうで、硬券印刷ができる印刷会社は限られているようです。
その印刷会社の一つに、山口証券印刷があります。大正10(1921)年の創業ですから、間もなく100年になろうという老舗です。
同社は、昨年から硬券きっぷで培ったノウハウを活かした、新たな商品開発に乗り出しました。
“Kumpel”というドイツ語で相棒を意味するブランド名で、硬券のコレクションホルダーや硬券用の厚紙を使ったノート・カレンダーも発売しています。
左の写真は、“Kumpel”ブランドで発売されたばかりの付箋セットです。
付箋に4種類ありますが、その形は切符そのものですよね。A型/ B型/ C型/ D型の4種類の切符サイズをそのまま付箋にしてしまっています。もちろん、付箋ですから柔らかい紙を使っていますが、A型では有効期間の記載欄や小児用の切り込み表示があったり、D型には入鋏用の鋏がデザインされていたり…と、単なる付箋では終わらないこだわりがあります。
さらに、付箋の台紙は硬券の用紙をそのまま使い、印字もきっぷ用のものとなっています。ここまでこだわられると、欲しくなってしまいますよね。
価格は、各付箋が20枚ずつついて600円+税です。
硬券のコレクションを保存するためのホルダー(1200円+税)もあります。
A型とB型を収納できるリフィルと、D型を収納できるリフィルが別売されていて、必要に応じて組み合わせた使い方ができます。前者は12ポケットが2シートで600円+税、後者は6ポケットが2シートで500円+税です。
トレインホステル北斗星を知ってますか? 総武本線馬喰町駅にある、もと寝台特急「北斗星」の寝台設備をそのまま再現した宿泊施設です。かつて「北斗星」で使われていた装備品も活用した、解放B寝台とA個室がある簡易宿泊施設です。
相部屋が基本なのも、寝台特急「北斗星」のB寝台車そのものですよね。
この「トレインホステル北斗星」は、昨年末に開業一周年の記念オリジナルノートの販売をはじめました。そのノートの表紙は硬券きっぷと同じ紙を使ったこだわりグッズで、もちろん、Kumpelブランドの山口証券印刷製です。
1冊税込800円で「トレインホステル北斗星」のフロントで入手できますが、他のKumpelブランドの商品とともに、Kumpelの独自サイトでも通信販売での入手が可能です。
このほか、Kumpelブランドの商品は、鉄道書が充実していることで知られる神保町の書泉グランデや秋葉原の書泉ブックタワーで全商品が購入できるほか、鉄道模型の販売店として多店舗展開しているポポンデッタの一部店舗でも一部の商品を購入できるということです。
ちょっとお洒落なKumpelブランドの鉄道グッズは、使ってみたくなるのはもちろんのこと、今後の展開も期待されます。
掲載日:2018年01月19日
●伊藤 博康(いとう ひろやす)
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。
(有)鉄道フォーラム代表。愛知県犬山市生まれ。パソコン通信NIFTY-Serve草創期から鉄道フォーラムに関わり、1992年から運営責任者。(有)鉄道フォーラムを設立後、独自サーバでサービスを継続中。著書に「日本の “珍々”踏切」(東邦出版)「鉄道ファンのためのトレインビューホテル」「鉄道名所の事典」(東京堂出版)がある。現在、中日新聞社「達人に訊け」でもコラムを連載中。