汽車旅ひろば - ひろやすの汽車旅コラム

浜松町と羽田空港を結ぶ東京モノレールは、今年7月20日、羽田空港国際線ビル駅のホームに"フォトスポット"を開設しました。浜松町行きの上りホーム端ですが、改札口とは反対側にあるため、撮影していても乗降客に迷惑がかからない場所となっています。
同ホームで降りて、列車の後部方向へと歩きます。すると、上の写真にある柵があり、この先がフォトスポットとなっています。案内板の真ん中は、「黄色い線から出ない」「フラッシュを使用しない」という当たり前のことが記されています。これは、カメラの扱いに慣れない方が来られたときのための注意書きでしょう。さらに左側には写真の作例がでていますが、このように飛行機が飛んでくるかどうかは風向きにかかっています。風向きが良ければラッキーですが、そうでない場合でも、ここはとても良いフォトスポットとしておすすめできる場所となっています。


では、フォトスポットに入りましょう…といっても、改札口があるわけではなく、お金も要りません。ただし、同駅を利用することができる乗車券もしくは入場券が必要です。なにせ、改札内にあるホーム端ですから。
フォトスポットでは迷わず前進して、ホーム端のガラス窓のところまで行きましょう。ここでカメラを取り出します。やがてやってくるモノレールを撮影すると、上の写真のようなきれいな編成写真が撮れました。邪魔するものもなく、スッキリとした写真でしょ？　素晴らしい場所を東京モノレールさんは開放して下さったものと、感謝します。こんなに簡単に、また綺麗に撮れていいの？　というほどです。
車両は、1000形と2000形の2種類だけです。でも、"ポケモン"や東京モノレールのキャラクター"モノルン"のラッピング車もやってくるので、それらの編成も丁寧に撮って楽しみたいものです。また、来年7月には新型車両10000形が登場する予定です。それだけに、いまのうちに1000形の標準塗装車もしっかりと撮っておきたいところです。
編成写真に飽きてきたら、望遠レンズを使って東京湾とモノレールとを組合せた構図も楽しんでみましょう。前述のように、飛行機が南から滑走路に進入するならより構図をとりやすくなります。また、湿気が少なく遠くまで見通せるときだと、東京湾を行き来する船や、房総半島に渡る高速道路のパーキングエリア"海ほたる"も見えます。

ところで、このフォトスポットはレール側の１面を除いて、全面ガラス張りです。それだけに、何の気なしに写真を撮ると、ガラスの反射が写りこんでしまいます。右の写真にも、車両前方上部にガラスの映り込みがあるのですが、わかりますでしょうか。この映り込みを避けないと失敗写真になっちゃうけど…と思いながら、ふと窓枠をみたら、なんと、その注意書きがありました！

レンズをガラスに近づけて
ガラスが写りこまないように
撮影するのがポイント！

なんと、簡潔で適切なポイントアドヴァイスでしょう。貼ってある場所も、まさに撮影するあたりで、お見事です。東京モノレールには、相当のカメラの腕をもった方がおいでになるのでしょう。この注意書き通りにすれば、誰でもスッキリとした写真が撮れますよ。いちど、お試し下さい。


掲載日：2013年09月27日